どうして栄養医学が必要なのでしょう。

「現代医学の限界」

私たちにとって、病気とはどういうものなのでしょうか。

現代医学にとって、病気とは人間が幸せになることを邪魔する余計なものであって、健康であることが幸せの絶対的条件のように思われています。高齢化社会と言っても、「健康でなければ」「人の世話にはなりたくない」「痴呆だけはいやだ」などと健康を前提にし、それでも長生きはしたいというのが、厳しい現実です。さらに、健康であるためには、お金が充分になければならないと、一生懸命働くのですが、そのストレスや無理が健康を損ない、病気を誘発しているのも事実です。

そういう人々の考え方や社会通念によって、医療の現場ではこれまで最高の技術を駆使した治療手段を採用するのが最善のこととされてきていました。そして、保険診療がそれを支えてきました。しかし、最近では治療の高額化と保険適用の不可、更に経済情勢の悪化が医療状況を変えてきています。

さらに、テレビ・雑誌・書籍・インターネットなどによって詳細な情報が入ってくるので、医療の知識や限界なども一般に知られるようになってきました。また、医学界でも、これまでの現代医学では対処できないことがあることや代替療法の効果も認めるようになってきました。つまり、医学についてもパラダイム・シフト(支配的考え方の変化)が起こってきているのです。そして、医師や医学会の考え方や指導に左右されない、患者や一般の人々のニーズと健康感覚にあった治療方法が模索され始めてきているのです。