発達障害の原因として考えられる素因

 

遺伝要因と環境要因

いまのところ、発達障害の発症原因は不明であるとされています。しかし、既に世界中で多くの研究がなされ、その発症に遺伝的要因と環境的要因が影響するという報告が見られます。

 

 

発達障害に遺伝的要因があることは否定できません。しかし、一卵性双生児の一致率60〜90二卵性双生児10%未満というデータがあります。100%未満であることは重要な環境要因があることの証明です。

当院を受診された方にも、1歳半検診での指摘はなかったにもかかわらず、その後発語がなくなり退行したという経過の方もいらっしゃいました。

 

■遺伝要因
遺伝要因の一つの例として、発達障害の子どもの多くは「メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)」の異常があるといわれています。この酵素の異常は身体の重要な代謝経路が阻害され、発達障害や統合失調症など神経系疾患を招く「メチレーション」障害を起こします。

遺伝要因の例

・遺伝子の異常
・特に代謝酵素の異常


■環境要因
環境要因といっても、「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」などという説は、現在では医学的に否定されています。環境要因としては、グルテン・カゼインによる脳のかく乱、水銀などの有害ミネラルの蓄積、消化器系の機能低下、腸内環境の悪化、カンジダ感染、食物アレルギー、栄養不良があげられます。

環境要因の例

・グルテン、カゼイン
・有害ミネラル
・消化器系の機能低下
・腸内環境の悪化
・カンジダ感染
・食物アレルギー
・胎児、出産後の発育不全
・出産時のトラブル
・栄養不良

 

当院での発達障害の治療について

現在のところ発達障害の根本治療はないとされいますが、マリヤ・クリニックでは2008年頃より、「分子整合栄養医学」による、発達障害の根本改善を目指す治療を行っています。低血糖症の治療を行っていく中で、精神神経症状の原因に代謝異常が関わっていることに気づきました。そして、その原因を探るためにOAT(有機酸検査)をはじめとする様々な検査を取り入れ、発達障害の子ども一人一人の特性にあわせた治療を行っています。

 

発達障害の原因として、代謝異常、オピオイドペプチドの血液混入、脳のアレルギー作用、有害ミネラル、脳への血流不足、低血糖症、貧血、そしてドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質の過剰分泌などの可能性が考えられています。これらが異常の場合には、神経系の異常、感情的興奮、脳の働きの低下が起こるとされているためです。

そのため、様々な検査(ペプチド検査、有機酸検査(OAT)、IgG検査、有害ミネラル検査、一般血液検査)を行い、以下の要因の有無について確かめます。

 

腸内環境の悪化による

  1. オピオイド自閉症の治療風景 ペプチドの血液混入
  2. 脳をはじめとする全身のアレルギー反応
  3. エネルギー代謝異常
  4. 免疫力の低下
  5. 解毒機能の低下
  6. 有害ミネラルの蓄積
  7. 消化吸収能力の低下

解毒機能の低下に伴う

  1. 肝臓機能の低下による有害物質の蓄積
  2. 代謝異常
  3. 脳での神経伝達物質の処理機能の低下

機能性低血糖症に関わる諸症状

  1. 血糖調整機能の異常
  2. ホルモンの分泌異常
  3. 栄養不足

先天的・遺伝的要因による

  1. 代謝異常
  2. 頭蓋骨の形状異常
  3. 器質的障害に伴うビタミン依存体質
  4. その他

※ 代謝とは、生物活動のうち、生体内における物質の化学的変化や、外界との物質との交換を代謝という。
※エネルギー代謝とは、生体における、ATPの合成やその利用に関連した諸反応をいう。


これらの異常をもたらしたものとしては、環境の悪化、抗生物質その他の医薬品の副作用、有害物質の影響、そして腸内環境の悪化、胎児のときの母体からの悪影響、その他があります。遺伝要因としてのものと、環境要因としてのもの、そして後天的なものがそれぞれ複合して発達障害の症状をもたらしていると思われますが、分子整合栄養医学にもとづく治療は、それらの要因を自然治癒力によって、不可思議に治していくという奇跡と思えるような治療結果をもたらすことがよくあります。

 

>>> 発達障害の検査