2025.11.01
◆マリヤ・クリニックニュース11月号
「膵臓(すい臓)」を追加。
急に寒くなりました。秋の風情を味わう暇もないほどです。
政治も、急変しています。経済も含めて、どうなるかわかりませんが、好転しないと思われます。変わらないのは、賃金・年金の目減りと物価の高騰でしょうか。
歴史を振り返ると、定期的にそのような状態は起こるようです。その時代の人々はどうしたのでしょうか。民衆は、政治や経済が良くても悪くても、自然や天候がどのようでも、黙々と働いて自分たちの生活を守ろうとしたようです。それしかなかったのでしょう。
ところが、AIが急激に社会に浸透してきました。AIとは、人工知能(Artificial Intelligence)で、機械であるコンピューターが「学ぶ」ことができるようになったのです。そして、自ら情報を蓄積拡大していって、人間の知的活動に貢献、代替するようになってきたのです。
アメリカでは既に自動運転タクシーが稼働していますし、AIによって文章要約・翻訳、作画、作業効率化、データー分析、その他、人間が行っていた作業や処理を行うようになってきています。当院でも、AIによる作業の省力化の必要が迫っています。そんな中、アーノルド・シュワルツェネッガーの映画「ターミネーター」の怖さが現実化していくような思いもあります。AIによって自発的に動く機械が人間を滅ぼそうとするものです。
歴史は繰り返しているようで、微妙に変化し、次第に取り返しのつかない大規模なものへと移っています。人間個人の権利や幸せが犠牲になる傾向もあります。
日本人の特性としては周囲に気を遣いすぎる傾向があるように思います。余裕がある時代はそれで良かったのですが、経済的にも、時間的にも、厳しくなってくると、それが自分の生活を痛めてくることがあります。自分や家族が周囲に順応できなくなる時、度胸を決めて自らの生き方を選んでいきましょう。そういう決断は、決してAIにはできないことです。変化に対応するのではなく、変化に囚われない生き方が必要になってくると考えております。
事務長 柏崎久雄