◆マリヤ・クリニックニュース12月号「予防接種の種類と内容」を追加。pdf
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2018.12.03

マリヤ・クリニックニュース12月号

巻頭言

また、一年が過ぎようとしています。この年は如何だったでしょうか。私は身体が強くなってきましたが、妻は疲れやすくなってきました。妻は子供の頃、胃腸が弱く、何を食べても下痢をするので、いろいろな医者に行ったのですが治らず、栄養不良で髪があまり生えなかったそうです。ある医者に行ったら、「下痢しても何しても、ともかく食べさせなさい。」と言われ、少しずつ良くなり、ビオフェルミンをお菓子代わりに食べていたそうです。それらもあって、基本的に身体の組成が弱いようです。

 

医学部では、体調を崩して学業が困難になり、卒業もできない状態でした。うつ症状も出ていて将来が危ぶまれた時に私たちは結婚し、私としては医師になることは半分諦めていました。そんな妻が元気になり始めたのが、低血糖症の治療と長男の誕生でした。長男を喜びながら気力が充実してきて医師国家試験に受かったのでした。医局にいた時は、往復100キロを運転して関連病院に通い、疲れで居眠り運転をしてしまい、開業を私が決意しました。夜中まで医局があるので、無理だと思ったからですが、まだ十分な健康ではありませんでした。

 

患者さんへの真摯な対応は、自分の身体が弱かったからでしょう。元気を装っていますが、家に帰ってからは疲れ果てて寝ていました。それでも、日曜礼拝は欠かさず、ピアノの奏楽をしていました。信仰を柱に、子供や患者さんへの義務感が家内を強くしていったのです。

 

そんな妻が、この夏に体調を崩しました。7月に血液検査でフェリチン(貯蔵鉄)が急激に下がりました。そして、8月の旅行では不整脈を起こしました。なにか変だと、総合病院に行き内視鏡検査をすると腸壁が弱いので、カメラが入らないと言われながら、看護師に抑えられて進むと、回盲部にガンが見つかりました。転移はないようですが、念のため胃カメラやその他の検査も12月にして、1月4日に手術となりました。

 

長女はカナダで12月に出産なので代診も頼めず、とりあえず1月14日まで休診とします。受付と㈱ヨーゼフは7日(月)からは開けますが、医師がいないので、処方等はできません。妻は64歳です。ご不便をお掛けしますが、患者さん中心の医療も難しくなると感じています。早期発見の大腸がんは完治率が高いそうですが、これからは診察も抑え目にします。申し訳ありません。どうぞ、ご理解ください。

 

事務長 柏崎久雄

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