2019.06.01
マリヤ・クリニックニュース6月号
巻頭言
5月の猛暑も凄かったですね。異常気象も日常的になると、昨年の天気も思い出せないので、そんなものかと受け入れてしまいます。5月には、ドリス・デイが亡くなりました。笑顔で歌う「ケセラセラ」はよく覚えています。スペイン語だそうですが、「ケセラセラ、Whatever will be, will be、なるようになれ!」は、日本語でも雪村いづみらによって流行歌になりました。「くよくよするな。人生はどうにかなる。」と戦後の復興を象徴する歌でした。
本文でも書きましたが、今回の旅行は非常に心に残りました。人々は善良で、設備もきれいです。でも、これまでの旅行地とは全く異なりました。「一生懸命働く? ネット情報やテレビはいるの? 仕事や能力が幸せを作るわけではない? 料理を美味しくするよりも、素材をそのまま食べた方が? 人が増えると面倒なことが増える? 」日本人では、腹を立てる人がかなりいると思います。約束していたのに来ないし、聞いたことは間違っているし、お知らせもなく休んでいる。車のスピードはとてつもなく速い。勝手に生きているけれど、迷惑を掛けているわけでもない。慣れてくると、まあ、いいか、と思うようになってきました。
町の駐車場でコインがなかったら、笑顔で入れてくれました。みな楽しそうに暮らしています。一生懸命働いている人がいましたが、なにかちぐはぐでした。英語が通じない人はもちろん、公用語のフランス語も話せない人が多くいます。一人当たりGDPは、日本とあまり変わらないようですが、人口が500分の1なので比較にはなりません。殆どの人は経済的には豊かでないでしょうが、あまり関係ないような気がします。
帰国すると、本当にきちんとしています。そして、きちんとしている人や、不平不満を言う人のことが気になります。聖書でイエス様の接待に忙しくしているマルタが、イエス様の足元で話を聞いているマリヤに腹を立て、イエス様に文句を言いました。「マルタ、あなたはいろいろなことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良い方を選んだのです。」私の妻もそのような人です。マリヤ・クリニックとは、どうしても必要なことを選ぶクリニックでありたいと願っています。
事務長 柏崎久雄
毎月1日にニュースを発行しています。
マリヤ・クリニックならではの視点で、健康・医療の情報発信を行っております。
皆様の心と身体の健康にお役立ていただければ幸いです。
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