◆マリヤ・クリニックニュース8月号「新型コロナウイルスに負けない為に」を追加。
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2020.08.03

マリヤ・クリニックニュース8月号

巻頭言

新型コロナウイルスは早くも第二波になってきました。2頁以降にその特徴をまとめてみましたが、ウイルスはもともと有効な特効薬が開発できないものであり、変異も早いのでワクチン開発も効果が決定的になるかどうかわからず、根本的な克服はしばらく難しいように思われます。

 

スポーツマンや有名人も罹患して死亡するなどで、皆さんにもショックであり、恐怖を覚えることと思います。しかし、分析してみると、重症化にも原因があり、回復にも要因があります。漠然とした恐怖感は、パニックをもたらしストレスにもなることを覚えていてください。

 

感染者を批判攻撃するのは、日本特有の同一化志向かもしれませんが、自らが感染した場合も考えてください。インフルエンザと同様、いくら警戒・注意しても感染することは十分あり得ます。助け、支援する気持ちが大事です。

 

コロナ騒ぎで体調を悪くする人が多発し、弊害も大きいのですが、最近はコロナ離婚、なども報告されています。生活面や衛生面で夫婦の在り方の違いが大きな問題となってしまったようです。統計的には、インフルエンザの影響の方が大きいのですが、警戒や国の対策、そして報道の大きさが、人々を不安にして悲劇へと追い込んでしまうのです。

 

豪雪の田舎、広大な寒い原野、人々は歴史的に自然や災害に耐え対処して生きてきました。酷寒のスイスの山奥に住んでいる人々が、宗教迫害によって追いやられたことを知った時に、その忍耐と信仰に感動しました。信仰がないと、打算と生存競争によって生き残るだけが希望となるのでしょうか。家族の愛や、愛する者がなくなったら、どのように生きるのでしょうか。一人だけで生きることはできないほど、人間は弱いものです。愛され、愛することがないと、人間としての人格が崩壊してきます。

 

クリニックの職員は、感染をも恐れず、熱のある方々にも丁寧に医療行為に従事しています。改めて、良い人々と共に仕事をしている喜びを感じます。労わり合うことは大事であり、人間らしく生きるということが、このような災害下でこそ、必要なこととなります。もし、妻が感染したら私も感染して共に過ごそうと思います。結婚の時に誓いました。「健やかな時も、病める時も、妻(夫)を愛し、敬い、慰め、助け、命の限り貞節を守ります。」幸せも、健康も、自分たちで造り出すものです。

 

事務長 柏崎久雄

 

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