◆マリヤ・クリニックニュース10月号「健康で支障のない高齢者の生き方」を追加。
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2022.10.01

マリヤ・クリニックニュース10月号

巻頭言

新型コロナに関する規制が緩和され、64歳以下の方などの感染者はご自分でスマホなどによって登録をするようになりました。私どもは、そのことによって感染に対して気が緩むことを懸念しています。

 

これまでは熱が出たというだけで受診を断られ、わざわざ市外から来院される方もあり、また咳が出ていると診察が受けられないということで咳止めの薬を処方してもらうために来られる方もあり、医療機関も大混乱でした。当院も、感染の可能性の高い人のために一階に特別検査室を設け、また車にも出向いて屋外で検査するということもしています。

 

感染者には、電話やネットで症状を確認して処方を行い、近くの薬局から届けてもらうなど、職員の献身的な働きなしには診察ができませんでした。病児保育もまた、こんな時こそ預かりが必要として、暑い中、防護服を着て長時間の保育をしてきました。新型コロナワクチンについては危険性を覚えて接種をしませんでしたが、感染者や濃厚接触者に対する診察は真摯なもので、その処方も非常に効果的なものだったと自負しております。優れた医療機関になってきたと職員にも感謝しております。

 

これまで、夫婦の会話ではいつまで診察できるか懸念し、迷惑をかけないように引退していこうか、などの会話もしてきました。ワクチン接種をしないというだけで、長年来院していた患者さんが来なくなったことも、落胆の原因です。しかし、コロナ騒ぎが混乱する中で、患者さんを気遣う当院ならではの診療を辞めるべきではないと感じました。

 

私たち夫婦は、クリスチャンとして「神に仕え、人に仕える」を使命として診療を行ってきましたが、社会も医療も混乱する中でこそ、仕えるべきことが多くなってきたことを覚えます。

 

尊敬するアブラハム・ホッファー医師は、医師会から除名されても、精神病患者を治そうとして分子整合栄養医学を開発・適用してきました。晩年は、美しいバンクーバー島で世界中から訪れる患者さんを92歳まで診察していました。穏やかで信念をもった歩みは、私たちの理想でもあります。「献身者が引退を考えるなどとは、神の前に不届きである。」と先輩牧師から言われました。

 

そういうわけで皆さんにも「健康で支障のない高齢者の生き方」を身に着けていただき、当院を長くご利用いただきたく、まとめてみました。共に、頑張っていきましょう。

 

事務長 柏崎久雄

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