◆マリヤ・クリニックニュース4月号「新型コロナウイルスのワクチンについて」を追加。
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2021.04.01

◆マリヤ・クリニックニュース4月号

巻頭言

入学入社の季節となり、子供たちも花々木々も慶び踊っています。「コロナが早く収まるように。」と願いながら一年が経ってしまいました。旅行も遊びも外食も減りました。そのようなお仕事の方々は苦労されているでしょうが、日本では日々の生活はあまり変わっていないように思われます。ホームセンターの園芸コーナーは以前より賑やかで、読書も増えたようです。スマホの普及と展開はこの一年で凄いものでした。94歳のご婦人からラインが来ると、そのセンスの良さと上品さに驚きました。また、院長は秘書(夫)なしでは何もできなかったのですが、ズーム会議やライン、そしてカナダの娘夫婦とフェイスタイムでビデオ電話をしています。撮った写真を皆に送り、メールに返信しています。設定はできないので困ったことがあると私ににこやかに寄ってきます。

 

コロナ騒ぎに対応できないとストレスが溜まります。勤め帰りの一杯が飲めない、休みの日に繁華街にいけない、大騒ぎができない…。緊急事態宣言が終わっても、感染者はそれほど減っていません。欲求不満が募って諸外国では、犯罪や暴動などが増えています。人間は心と魂があり、それを丁寧に取り扱わないと自律神経が異常を来たして体調を崩します。自律神経は意思には左右されないことが重要ですが、それでも影響は受けています。心配や期待の時には動悸がするものです。しかし、そのストレスが慢性的になると自律神経自体が破綻します。失礼ながら、妻子や部下を思い通りに動かそうとしてきた人が、反撃を受けて彼らがいなくなった状態のような気がします。そうなったら大慌てですが、人間関係も自律神経も簡単には回復しません。仕事優先、目的志向、成功願望などの明治以来の日本人的思考が行き詰りつつあります。

 

ワクチン接種が進みません。今回もワクチンについて説明しますが、接種希望者が未だに十分ではないことについて、政府や医師会指導層は真摯に受け留めてほしいものです。例えば、子宮頸がんワクチン禍を大げさに扱っているとか、ワクチンを接種したほうが死亡率は低いなどと統計的に説明しています。そういう人間軽視の物言いは不信の原因となります。人間の自己防衛本能は、頭では納得させられても、なんとなく相手の思うようには動かない、という面白いところがあります。他人を思い通りに動かそうとすること自体に無理があります。人を気遣う思いで言葉は違ってきますね。

 

事務長 柏崎久雄

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