◆マリヤ・クリニックニュース6月号「発達障害の治療について(Ⅱ)」を追加。
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2021.06.01

◆マリヤ・クリニックニュース6月号

巻頭言

fMRIという装置で脳の働きを確認したら意外なことがわかったそうです。内側前頭前皮質は、自分のことを考える時に活性化し、他人のことについては非活性化、赤の他人については殆ど働かないそうです。ところが、自らの将来について考えると不活性化するのです。つまり、脳は未来の自分を他人として扱い、詳細に考えることはないというのです。

 

自分の健康状態を検査によって把握するということを厭う人が多くおりますが、検査によって将来の不健康が顕在化することを恐れているのかもしれません。病気や感染によって自分の将来が悪くなることを真剣に考えたくない人が多いのです。当院では健康自己管理をアピールしていますが、それに応じる人が悪化することは少なく、他の人に追随で生きている人は、残念ながら病気や認知が悪くなるのです。

 

新型コロナワクチンの接種がようやく始まりましたが未だ高齢者だけです。国によっては、ある型のワクチンは高齢者には危険だとして接種しない、と報道され、自分にはワクチンが安全かどうか、体調を崩したらどうしようと不安になる方も多いことでしょう。副反応も、全くない人もいれば、かなり体調を崩す人もいて、医学界でも決定的なマニュアルはありません。当院としては、普段来院しておられる方の治療・検査データを基に、接種の可否を判断させていただきます。接種した方には予防的に必要と思われるサプリメントをご希望の方に提供して副反応に備え、更に、ご懸念の方には診察の上、症状の急変に備える処方もおこないたいと思います。

 

新型コロナ対策の遅延と停滞、オリンピックへの対応、などを見ても、日本の政治力、行政力は安心できるものではありません。残念ながら医療や福祉もそれに巻き込まれているようです。他の人に依存すると、相手の負担も増えて敬遠されることにもなりかねません。

 

未知への恐怖から委縮して何もしない人が最近は多いようですが、激変する現代社会に対して、自らの決断と行動を持てないと、生きてゆけなくなります。スマホやPCができない人は、ワクチン接種の予約もできないので他の人に頼んでいましたが、頼むこともできないことがこれからは多くなってくるでしょう。どんなに高齢になり、病気が進もうとも、自分の将来は自分で決めると努力を重ねたら、改善してゆくでしょう。ともかくは、スマホ講習から始めましょうか。男性は、料理講習も必要です。そして、毎日歩き、日々を楽しむことが大事ですね。

 

事務長 柏崎久雄

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