2024.12.02
◆マリヤ・クリニックニュース12月号
「感染症について」を追加。
もう12月となってしまいました。社会的にはあまり良い年ではなかったような気がします。
元旦早々から能登の地震がありました。政治的に国際的には問題が次々に起こり、日本の未来に落胆したものです。著名人も亡くなる人が続き、新型コロナも相変わらず社会を混乱させています。戦争も拡大し、日本も巻き込まれそうな様相にもなってきました。大地震や富士山の噴火が起こったらどうなるのかと心配します。闇バイトには驚きました。SNSなどを信用して騙される人が、多方面に亘っています。良いニュースは大谷選手くらいでしょうか。
人間が軽くなっている気がします。簡単に利害に影響され、時流に翻弄されます。私どもは宗教者ですから、たとえ損であっても、合理的ではなくても、教えに反することや不誠実なことはしないという戒めが沁み込んでいます。親に申し訳ない、という意識は親が死んでも未だ保持しています。
現代社会では、信仰にはまる人は愚かに見えるようです。私は、大学生時代にクリスチャンになりました。学生運動は一年で止めました。麻雀やパチンコ、酒その他の遊びに自分が低俗になっていくようで苦しみました。クリスマスに教会に導かれ、不思議な感じがしました。教会には、この世離れした真面目な人々がおり、私には奇異なものでした。牧師さんは、黒い着古した服を着ていて、にこやかに私を迎えてくれました。神がおられる、などと考えたこともなかったのです。クリスチャンになり、この世離れしたら、自分の将来の成功は無理だと思い、教会には近づくまいと決心しました。
そのような打算が罪であり、愚かなものであると突然示され、悔い改めて、平凡な信仰者の人生を覚悟して洗礼を受けました。50年近く前です。3年間の神学校を経て牧師になってからも41年です。信仰者になって本当に良かったと、妻と話し合っています。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ福音書3章16節)
クリスマスには、教会においでください。
事務長 柏崎久雄