◆マリヤ・クリニックニュース9月号「健康維持と食生活」を追加。
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2024.09.01

◆マリヤ・クリニックニュース9月号

健康維持と食生活」を追加。

 

巻頭言

 

夏の休暇に、郷里の前橋の兄姉を訪問してきました。89歳の兄は、要支援2、義姉は要介護2でリュウマチです。耳が聞こえなくなっているので、電話も通じず、訪問して呼び鈴を押しても返事がなく、縁側に入ると顔が合い、オウと上がらせてもらいました。歩行車を使っても買い物は無理で、息子と娘に頼っていました。ネット注文できるほど器用ではありません。兄は大腸がんと膀胱がん、義姉は肩と肘の骨折手術と苦労していますが、久しぶりの訪問を喜んでくれました。81歳の姉は心臓手術と大腸手術、義兄は重度の認知症で怒りやすくなっているので気を遣っていました。74歳と77歳の姉は、まだ元気だけれど連れ合いはもういません。私の近くに住む85歳の兄は医療介護付き老人ホームに入れて落ち着いたけれど、おむつその他の消耗品の供給に気を遣います。他に、栃木県に87歳の姉が足も動かないのに這って生活し、83歳の姉は夫婦で耳が衰えて、電話では何もわからない状態です。それぞれが不自由だけれど、愚痴も言わずに懸命に生きていて、涙が出ます。

 

高齢者の実態は、多くの人が悲惨です。院長に聞くと、「健康に留意している。」、「食事をしっかりと食べている。」と答える患者が多く、悪くなるまで指導を受けようとしないことに困惑しているそうです。血液検査が一番安全で確実な数値なのに、画像や専門の数値で異常が出るまで、治療を受けようとしないのです。しかし、それではもう遅いとのことです。

 

危険なサインは、貧血、血流不全、血中タンパクの不足、炎症反応、更には、痩せ、シミ、肥満、脂肪、オナラが臭い、などがありますが、その段階で真剣に対処すれば、問題なく改善していくのです。悪くなると、簡単に手術を受け入れますが、たとえ成功したとしても、手術からの回復は身体にとってかなりの力と時間を必要とするのです。そして、そのダメージが身体をむしばんでいくのです。

 

日々の節制や努力をしようとしないのです。院長の父親は、病院を抜け出してラーメンを食べに行き、心臓への血管を詰まらせて死んでしまいました。その後の、家族の悲しみ、苦しみはなかなか消えるものではありません。私は30年前、肝臓を悪くして少し運動をすると掌が真っ黒になり、不整脈で動けなくなりました。妻子を残して死ぬわけにはいかないと、節制と運動を始めました。検査数値も少しずつ改善してきました。遺伝や体質などと言い訳をしてはいけませんね。 

 

事務長 柏崎久雄

 

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