栄養医学とはどのようなものでしょうか。

ここまでは、栄養医学の全体の概観を説明しましたが、次に、栄養医学の理論的支柱となる分子整合という理論を細胞分裂と遺伝子の役割から説明いたしましょう。

「遺伝子による細胞の再生」

 私たちの生命の始まりは、たったひとつの細胞〈受精卵〉です。生物学的に身体の成長が終わる20歳までに、ひとつだった細胞が60兆を超える数の細胞に分裂、増殖します。全ての生物は成長過程において細胞を次から次に分裂させて身体をつくります。身体が完成すると今度は古くなった細胞を新しいものと交換する作業(新陳代謝)を続けていきます。DNA(デボキシリボ核酸)は細胞を作るための設計図です。その設計図を基に、RNA(リボ核酸)が細胞を形作るのに必要なタン白質を生成します。これらDNA、RNAを総称して核酸と呼びます。