検査内容について
HOME | 発達障害の治療 | 検査内容について

発達障害の検査

当院では、以下の検査を行って治療をしております。検査費用が心配な方はこれらの検査をせずに治療を始めることができますのでご相談ください。検査をすることは、治療の経過と改善状況を明確に捉えられるというメリットがあります。発達障害かどうかの診断はしておりません。発達障害の症状をもたらす内科的原因の治療をしていることをご理解ください。

発達障害の検査

① 腸内環境の悪化
② IgGアレルギー
③ 有害ミネラル
④ ペプチドの血液への混入
⑤ 一般血液検査(IgE、血糖値などを含む)
⑥ その他

検査については、日本で扱う検査機関が確認できないため、アメリカの研究機関と提携し、検査を委託しています。高額な自費検査となりますが、これら検査を希望されない場合には、当院の「原因に基づいた治療」が進められないため、また、「検査をせず治療だけすすめる」ということを行っていないため、当院での治療が難しくなります。

 

検査や治療についてはご来院時にも説明させて頂きますが、当院で継続的な治療を行っていくためには、当院の治療方針を事前にご理解頂くことが必要ですので、上記ご確認頂いた上でご来院頂けますよう、お願い申し上げます。

 

1. 自閉症・発達障害については未解明なことも多く、改善されるためには短くても1年、平均2年~3年程度かかることをご了承ください。
2. 検査結果については、患者さんごとにきちんと説明を行います。検査項目の異常数値は、症状に対する原因分析の有効な手段の一つであると考えています。
3. 治療は、食生活やサプリメントの摂取が中心となりますので、ご家族のご理解やご協力が必要です。ご心配なことやわからないことがありましたら、院長や管理栄養士にご質問ください。
4. 発達障害の治療に関しては、すべて自費治療となります。

腸内環境の悪化 (検査名:OAT有機酸検査)

検査内容について_2

有害な菌のなかには、クロストリヂウムがあげられ、ドーパミンやノルアドレナリンに類似した神経伝達物質を作り出すものがあります。酵母菌は腸内で集合体を作ると、腸壁に付着し腸壁を損傷する酵素を分泌します。腸壁に損傷があると、遅発型の食物アレルギーを誘発する原因となり、またペプチドの混入も頻繁に起こり得るな どして脳内に到達し脳の興奮を引き起こす原因となると考えられます。また、酵母菌の中でカンジダ菌はアラビノースという糖を産生し、この糖はすい臓にダメージを与え、低血糖症などの原因となることが知られています。

IgGアレルギー(遅発型アレルギー) (検査名:IgG検査)

検査内容について_3

酵母菌やカンジダ菌といったカビは菌糸を腸壁に伸ばし、分泌した酵素などによって腸壁が損傷することがあります。そのような損傷した部位から、大きな分子の未消化物が血液中へ吸収され、遅発型の食物アレルギーを誘発する原因となることが分かっています。
このアレルギーは脳にも影響を与えると言われており、うつ症状・精神症状・神経症状などの一因となることが考えられています。

有害ミネラル (検査名:有害ミネラル検査)

検査内容について_4

発達障害の場合には通常の人に比べて有害ミネラルの濃度が高く、必須ミネラルの濃度が低いことがあげられております。これらのミネラルは身体の代謝、神経伝達物質の生成や調整、神経の働きにも関与するものが多く含まれております。これらのミネラルは血液検査では表示しにくく、毛髪検査でその動向や有害ミネラルの検査を行うことができ、神経症状の原因と推測できるときには、食事治療やキレート療法を行いながら、治療を行います。

ペプチドの血液への混入 (検査名:ペプチド検査)

検査内容について_5

タンパク質、特にカゼイン(乳製品に含まれるタンパク質)とグルテン(麦に含まれるタンパク質)の消化酵素が先天的に少ない体質では、それらの未消化物が腸壁から血液中に侵入する割合が多く なります。それらのペプチドは共に分子量が約800 以下と小さく、 ヘロインやモルヒネと分子構造が似ており、腸管から血中へと移行 し、血液脳関門を通過し脳内に到達すると、脳の鎮静受容体と反応 し似た働きをするので、脳に影響を与え、GABAの働きを抑制し、 ドーパミンの分泌を促すことがわかっています。これらのペプチド が血液に混入していないか尿を調べ検査します。

 

ペプチド検査は2019年11月をもって検査機関での提供が中止になりました。

一般血液検査

検査内容について_6

病気や健康状態、その患者特有の体質を確認します。特に、血糖値、タンパク質不足、貧血、有害ミネラルの可能性、炎症、アレルギー、ホルモン分泌などを確認します。

その他

出産時その他の原因で頭頂部が変形したままになっており、血流その他の不全が見られる場合があります。患者に合わせたマッサージなどが有効な場合もあります。発達障害と軽度三角頭蓋の関係とその改善のための外科手術は沖縄から始まっており、立正大学の柿谷正期元教授は沖縄の医師と協力し、順天堂大学と連携しながら、発達障害への軽度三角頭蓋の外科手術による改善効果について研究しています。私どもとしては、血流改善の指導をしています。
脳波検査の必要性については、現在研究し、確認しているところです。

発達障害の症状改善のための情報はYouTubeまで。