パントテン酸
パントテン酸( 注1) はストレスに打ち勝つために必要な栄養素です。強いストレスが続くとパントテン酸が枯渇して疲労感が出やすくなります。また性ホルモンやアセチルコリン、副腎皮質ホルモンなどの生合成にも必要な栄養素です。抗生物質の副作用を軽減する効果もあります。不足すると、うつ、疲労、不眠、関節炎などが起こります。また、低血糖症にも深く関わっています。
はたらき
140 以上の酵素の補酵素としてはたらき、さまざまな代謝やホルモンの合成を正常化するのに役立っています。
ビタミンB6 や葉酸とともに、免疫の抗体を作ってウイルスなどの感染に対処する。
コラーゲンの生成に必要なビタミンC のはたらきを助け、皮膚、毛髪の障害に対応。
肥満予防に役立つ。
善玉のHDL コレステロールの生成を促す。
上記のほか、副腎皮質ホルモンの生成に関与する、末梢神経や消化管を守る、生殖機能障害を防止する、アレルギー症状を緩和する、などのはたらきがあります。
不足すると
皮膚や毛髪のつやがなくなる、知覚異常や手足のしびれ、疲れやすいといった症状が起こります。
摂り方
パントテン酸は食品の加工、加熱に弱く、またカフェイン、サルファ剤、睡眠薬、アルコールなどによって損なわれるので、注意が必要です。穀物では精製によって、50%が失われます。
・ストレス
・アレルギー
・低血糖症
・歯ぎしり

パントテン酸は色々な食品に含まれているため不足しにくいビタミンですが、ストレスが多く副腎疲労状態の人は消耗が激しいので注意が必要です。

注釈
パントテン酸は、以前ビタミンB5 とも呼ばれていた。