糖代謝の鍵

ビタミンB 群は糖代謝（血糖からのTCA サイクルの代謝）の鍵となる栄養素で、全てのビタミンＢ群が糖代謝に関与するとともに、相互に他のビタミンＢ群を活性化する働きがあるため、いずれか１つのビタミンB 群の欠乏でも糖代謝に支障をきたします。また、糖代謝の過激な摂取は「糖代謝の促進→ビタミンＢ群の消耗・枯渇」に繋がります。血糖値の変動による体調の変化を感じる方には、十分な補給が必要です。

脳・神経系の機能維持

神経細胞は、エネルギー源として糖（グルコース）しか使えないため、ビタミンB 群欠乏により糖代謝に障害が起きると、神経症状（意識障害、眼球運動障害、運動失調、記憶障害等）が起こることが知られています。また、欠乏により、DNA 合成やミエリン（脳内の神経）合成の阻害が起こることも知られています。特に小児の発育時には、血糖値が安定するような食生活と、ビタミンB 群の充足が必要です。