2019.10.01
マリヤ・クリニックニュース10月号
巻頭言
今月は世界旅行を続けている管理栄養士の末娘からのレポートです。
初めまして、柏崎家の末娘の聖来です。大好きだった会社を退社し、海外で生活して2年半になりました。今までアレルギーに無縁だった私ですが、イタリアを訪ねた際に発症したグルテンアレルギーをきっかけに今では99%グルテンフリーの食生活を実践しています。また、今年3月に父の勧めで行ったIgG(遅延型アレルギー)検査で、小さい頃から大好物だった「卵」と「乳製品」に振り切れるほどの反応があることが判明し、今は卵と乳製品もできるだけ控える食生活を送っています。私はヴィーガンではありませんし、焼肉もしゃぶしゃぶも大好きですが、海外では好んで肉は食べません。ただ魚は大好きなので、分類するとすれば、行き着くところは魚を食べるヴィーガン、いわゆるペストヴィーガンというところでしょうか。
疲れがとれにくい、理由の分からない頭痛や腹痛、頭に霧がかかったような感覚、そんな日常の「気になるけれど大した事ない症状」が長く続いていましたが、グルテンフリー、エッグフリー、デイリーフリーを実践してから、毎日のように起こっていた低血糖の症状、頭がボーっとするような感覚(ブレインフォッグ)、ニキビ、がスパッと無くなり、いくら食べても体重が増えない体質になりました。食べられるものが狭まっているようで、自分にとって不必要なものが明確になったと感じています。IgGは症状が食後24~48時間後に出ることが多く、多くの人が気づきにくいアレルギーとされています。また、普段よく食べるもの、大好物なものがIgGになりやすく、原因が分からないけれど長く続く体調不良がある方は、一度検査されることをとてもおすすめします。健康は自分の身体を知ることからだと実感しました。検査の機会を与えてくれた事務長の父には感謝しています。
本文に挙げたベジタリアンですが、欧州の多くの国々では国民の約10%がベジタリアンもしくはヴィーガンと報告されています。また、動物愛護や畜産が環境破壊につながるという考えから、イギリスの若い世代(8~16歳)の44%が、ほとんど肉や乳製品を食べないようにしているという調査結果が発表されました。海外ではどのような食生活が展開されているのか本文でご紹介いたします。ご覧頂けますと幸いです。
(バルト三国から) 柏崎聖来
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