◆マリヤ・クリニックニュース9月号「ダイエットの必要性と危険性」を追加。pdf
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2016.09.01

マリヤ・クリニックニュース9月号

巻頭言

この夏は、体調を悪くしたり、精神的な変調をもった人が多く、その人達は皆、筋肉が少なく、更にダイエットをした人でした。8月号には、ライザップでも有名なケトン体ダイエットを調べ、今月はダイエットをするべき人、してはいけない人をまとめてみたのは、そういう理由からでした。街を歩き、食堂に入ると太っている人が多くおります。太るというのはビタミンB群不足が多いので、精神的にも怒りやすくなります。元気だけれどもキレる人が多いのは、体調・体重管理が出来ていないからだという念を強くし、ダイエット外来の準備を始めています。そして、自らケトン体ダイエットを体験してみようと思います。

 

私の体脂肪率は24%、脂肪量は16.8kg、筋肉量は55kg、体重75kgで、弱肥満の筋肉質です。ところが、内臓脂肪レベルが15で過剰とあり、確かに中性脂肪が高く、血液としては少し問題があります。大食いの妻もさすがに太り始めましたが、血液検査は正常です。この妻が、「85歳まで現役、出来れば95歳まで!」などと、日野原医師を目指し始めたのですから、私も長生きしなければなりません。長寿ということと、生涯現役ということは、健康の質が全く違います。私の場合は、内臓脂肪が多いことによるインスリン抵抗性が出ていることと、代謝が悪いので尿酸値が高いということです。

 

齢を取るほどに妻とは仲良くなり、いつも一緒です。元気になる一方の妻は、「あれがしたい、これがしたい。」と言うのですが、それは私が共にいるという前提のようです。「そこまではつきあえないよ。」と言うと、「神様の為に、私たちを必要とする人の為に、働かなければいけないのではないの。」と言ってきます。私ごとき者では、口出しをすれば邪魔になる、と控える齢になってきましたが、医師というのは、他ではできない働きをします。妻は、時間があれば研修に行き、本を読み、充実する一方です。経験も加わって、医師としての栄えの時にあるのでしょう。怠惰では、妻の邪魔をしてしまうと思い、自己研磨を覚悟しました。

 

オリンピック選手たちの活躍と、そこに至るまでの自己訓練・研鑽の厳しさを思いました。塩野七海は『ローマ人の物語』で、テベリウス帝は、自尊心が強いからこそ、自己に厳しかったと述べています。私は、その文章でイチローを思いました。同僚を含め、多くの選手やファンから尊敬され、目標とされています。彼自身は、有名になるとか、金を稼ぐということではなく、自らに恥じない生き方をしたい、という思いでしょう。

 

ケトン体ダイエットは、糖質(米・麦・芋・果物など)を摂らず、葉野菜や大豆、肉、魚だけを摂取するものです。4週間続けられるか、全て正直に記録を取る予定です。できなかったら、老いた者としておゆるし下さい。

 

事務長 柏崎久雄

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