◆マリヤ・クリニックニュース1月号「発達障害の予防」を追加。pdf
HOME | お知らせ | ◆マリヤ・クリニックニュース1月号「発達障害の予防」を追加。pdf

2018.01.05

マリヤ・クリニックニュース1月号

巻頭言

あけましておめでとうございます。マリヤ・クリニックは31年目となります。毎年なにかしら新しいことをやってきましたが、患者さんの要望や病状に対応しただけでした。年末年始の皆さんからの回復報告が何よりもうれしく、しばらくきていない患者さんでも、院長は詳細に覚えており、祈っておりました。

 

今年は、中国の発達障害の患者さんを診察治療する計画が進んでおります。本文にあるように中国では発達障害が大きな問題となり、真剣に対処が進んでおります。状況としては日本とあまり変わらないように思われますが、保険診療が日本ほど定着していない分、却って保険が適用されなくても実際の治療を進めたいというニーズが強いようです。日本では保険が適用されるため、医師の診療に依存していますが、中国では診断されるではなく、治さなくてはならない、という国民性の違いからの強い治療要求、行動があるようです。

 

日本では、発達障害の支援という傾向が強く、医学界が「発達障害は治らない。支援しかない。」としたら、患者側もそのように対応するようです。実際にはそのご家族の労苦は大変なもので、支援体制が整っても、助けは必要です。私どもの治療で、全ての発達障害児が治ったわけではありませんが、改善して普通学級に進み、却って優秀な才能を発揮している報告を聞くと、感激します。

 

ともかく、中国での治療が進んだら、日本でも逆に影響を受けて治療が進むのではないかと期待しております。ご本人とご家族の労苦を考えたら、どうにかして進展させなくてはなりません。治療法については公開しております。

 

11月末にバチカンに視察に行ってきました。枢機卿の方々とも挨拶し、普通立ち入りのできない所へもご案内いただいた上で、昼食と夕食をご一緒させていただきました。神学学部長とも神学論争をした後、日曜にはピエトロ大聖堂のミサに参加いたしましたが、カトリックの改革ぶりとその内容のすばらしさに感嘆いたしました。カトリックは、1962年から3年を掛けて第二バチカン公会議を行い、時代にあった教会の刷新のために大きな改革を行いました。私達プロテスタントの牧師にとって批判の対象であったことが変えられていることに驚き、敬服をいたした次第です。

 

宗教団体のガバナンスについて調査し、執筆予定です。信者と周囲の方々の信仰と敬虔さに支えられ、神と人とに仕えるべく営まれる宗教団体の不始末が、いろいろな事件や問題によって取り上げられ指摘される昨今です。昨年は大学院で監査論を教えてくださった恩師がなくなり、浅学を恥じ申し訳なく涙しました。所属する教団では、12年間監事に任じられていますが、果たすべき指針を提示する思いに至りました。為すべき使命かと思っております。

 

事務長 柏崎久雄

マリヤ・クリニックニュース | バックナンバー

毎月1日にニュースを発行しています。

マリヤ・クリニックならではの視点で、健康・医療の情報発信を行っております。

皆様の心と身体の健康にお役立ていただければ幸いです。

 

バックナンバーはこちらから(2009年~)