◆マリヤ・クリニックニュース11月号「人間としての生き方」を追加。
HOME | お知らせ | ◆マリヤ・クリニックニュース11月号「人間としての生き方」を追加。

2022.11.01

マリヤ・クリニックニュース11月号

人間としての生き方」を追加。

巻頭言

急に寒くなりました。秋が短く、冬になってしまったようです。寒暖の急変は体調を崩し、風邪をひきやすくします。新型コロナ対策のマスクでインフルエンザ予防になるかどうか、気になるところです。

 

コロナ禍による運動不足、免疫力低下による様々な病気の罹患も懸念しています。高齢者には帯状疱疹が流行っているようです。これは潜伏していたウイルスが、免疫力の低下に伴って活性化して発症するものです。発症すると、皮膚のピリピリした痛みから始まって水痘のような発疹が起こり、顔面神経麻痺や視力障害までに至ることもあり、疼痛や感覚異常が長く続くことがあります。80歳までに3人に1人が発症するそうで、50歳以上の方は、ワクチン接種をお勧めします。当院でもできます。

 

先月は、「健康で支障のない高齢者の生き方」をまとめましたが、失礼ながら、その実態はかなり難しいもので、格差が顕著です。それで、今月は、若い時からの生き方、親の育て方などを取り上げました。該当者には厳しい言葉になってしまって、鞭打つようで申し訳なく思います。

 

郷里から、同級生の逝去の知らせが続きました。同世代や若い人々の死は心が痛みます。「酒が好き。」「わかっているけど、痩せられない。」「運動不足でね。」等々、健康を害しているのに、「今更、変えられない。」という気持ちがあるのでしょう。残る人々の悲しみ、苦しみ、もはや伝えることもできません。同窓会に出てこない友人たちの方が心配でした。もっと連絡をしておけばよかった。ご無沙汰は、無関心・友情のない印として自らの心の責め苦となります。

 

自らの人生を振り返っても、仕事や信念そして宗教に一心で、家族のことを疎かにしていた時期がありました。何も責めず、愚痴も言わず、家事と子育てに、そして医師として働いてきた妻に、歳を取ってからは謝り通しです。その思い出には、苦労を懐かしみ、楽しいことばかりがあるようです。信仰者としての実りを感じます。男は基本的に馬鹿でダメなのか、妻がいなければ生きていけないのか、と自問しながら、できるだけ妻に優しくしようと心がけています。

 

シソの実を雨の中、夫婦で3時間も掛けて1キロほど採りました。料理は私がしましたが、量が多いのでなかなか味が付きません。どうにか作れたものを妻が50gずつ分けて、高齢者に配り、残りをご飯に掛けて食べました。味わい深いものでした。感謝!

 

事務長 柏崎久雄

マリヤ・クリニックニュース | バックナンバー

毎月1日にニュースを発行しています。

マリヤ・クリニックならではの視点で、健康・医療の情報発信を行っております。

皆様の心と身体の健康にお役立ていただければ幸いです。

 

バックナンバーはこちらから(2009年~)