◆マリヤ・クリニックニュース2月号「体温について」を追加。
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2024.02.01

◆マリヤ・クリニックニュース2月号

体温について」を追加。

巻頭言

暖冬と言われますが、時折の厳しい寒さが高齢者や持病のある人、そして、被災者に大きなダメージを与えています。

 

私は、1995年の阪神淡路大震災の時も、2011年の東日本大震災の時も、すぐに救援に行き、支援物資を届けると共に援助活動を行いました。しかし、今回の能登半島地震に対しては、支援金を送ることしかできずに申し訳なく思いました。どれも、現地に行くのは難しかったのですが、今回は寒さに対して老いた身には対応できないと判断したからです。

 

ですから高齢や病気の被災者が心配です。本文の最後に書きましたが、日本では北海道以外では「暖房」という意識が足りず、避難所などの温かさが完全に不十分です。被災者自身も、「温かくする」ということが「採暖」でしかなく、布団にくるまって寒さ対策と捉えて、健康を害してしまっているようです。

 

病気や疲れている時に起きていられなくて寝てばかりいるのは、身体が静養と回復を必要としているからですが、食欲不振によるエネルギー不足も影響しています。機能性低血糖症では、昼食後に極度の眠気が出る方が多くおります。糖質の摂取に対するインスリンの過剰分泌で血糖値が極端に低くなるので、脳を防御するために負担を掛けないようにと睡眠を強制するのです。その時に、カフェイン摂取などで対応すると、精神症状や体調の悪化などを起こします。

 

先月、院長は、大腸がんの切除手術から5年の検診で完全寛解を診断されました。血液検査でも、CTでも、内視鏡でも全く異常がなく、きれいになっているそうです。日本で最初に取り入れたがん対策の高濃度ビタミンC点滴を自らにして炎症を抑え、2か月前に真っ赤だった患部が手術前には白くて炎症が抑えられていたことを確認しています。また、患部の周辺にコラーゲンリングを形成して転移を防いでいることも、私と娘が切除した部分を見て驚きました。

 

自分の健康、環境、災害などに対して、どのように対応し、備えているかが健康寿命に影響します。人生百年時代と言われますが、健やかで満足の行く生活を営み続けるには、多くの努力を必要とします。105歳になるクリスチャンの元大学教授から達筆な年賀状が届き、研究と著作を続けられているとのこと、感激しました。災害対策についても、いろいろと検討中です。

 

事務長 柏崎久雄

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