◆マリヤ・クリニックニュース2月号「血液の成分と働き」を追加。pdf
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2016.02.02

マリヤ・クリニックニュース2月号

血液の成分と働き」を追加。pdf

巻頭言

凄く寒い日が続いています。でも、故郷の前橋の空っ風を思うと何のこともない
穏やかな冬です。冬は、喘息のような咳が良く出ていましたが、春になると治ま
っていましたし、千葉に来てからは全く咳がでません。空気が乾いており、埃もまっていた故郷は、私の原点です。

 

草履職人で両親がいつも家にいて出入りの大人が多く、上3人の姉と一緒に遊
ぶこともない私は、幼稚園のごっこ遊びのようなものが嫌いで、結局幼稚園には
行きませんでした。その代わり本が好きで、漫画でも小説でもなんでも読みまく
っていました。小学校に行ってからも、教科書は授業中に先読みしてしまい、図書館の本を隠れて読んでいました。6年間で3千冊以上は読み、読む本がなくなってしまったほどです。5,6年は依怙贔屓がひどい担任で、私のような年寄りの貧乏夫婦の子供は、全く相手にされないので、私も相手にせず、「ここにもひどい大人がいる。」などと考える冷めた子供でした。家に出入りする大人たちも様々な人たちで、嫌な人には父が相手もしなかったのを知っていたからです。

 

シュバイツアー、リンカーン、ワシントンが学校に行かず、家庭教育で育ったことを知りました。シュバイツアーは幼い時に同級生と取っ組み合いの喧嘩をして勝ったけれども、「お前は金持ちだからだ。」と負け惜しみを言われ、その後の人生観に影響を与えられました。その自叙伝を読むと、きれいごとを言う人は多いが、困難に耐え、着実に努力を重ねることこそ大事であるとして、世にへつらったり迎合しない強さと剛健さを歩んでいます。神学博士であり、教授でありながら、30歳で医学部に学び、アフリカへの医療宣教師として組織に頼らない活動を始めています。非難も多かったようですが、経済的困窮時には、パイプオルガンの奏者として収入と支援を得て、死ぬまでアフリカの地で医療活動を進め、子供たちや動物に囲まれた写真は、生き方として多くの示唆を与えます。

 

子供の頃、家には隙間風が入り、吐く息が白くなる朝、起きるのには決意が要ります。空っ風が地鳴りをして吹き荒ぶ外に出て登校するのは当然なことでした。そして、私は、世の風に流されない自らに満足し、天に恥じない人生を過ごそうと中学の時に決意したのです。1年前から荒れ地を開墾しています。鍬を振り下ろし、根株を掘り下げてチェーンソーで切り除き、聖書のカレブのように85歳まで、戦いに備えられる強靭な身体を造り上げようと汗を流しています。週2日ほどですが、困難が予想される将来、神にも人にも仕えられるよう鍛えています。弱ってしまっていた膝や腰や足は情けなかったのですが、ゴルフやスポーツでは味わえない、自然との闘い、危険な器具の使用に、身が引き締まります。寒い冬は、感動です。私の魂よ、強くなれ。あなたの魂も強くあれ。

 

事務長 柏崎久雄

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