◆マリヤ・クリニックニュース2月号「院長自身のがん体験記」を追加。pdf
HOME | お知らせ | ◆マリヤ・クリニックニュース2月号「院長自身のがん体験記」を追加。pdf

2019.02.02

マリヤ・クリニックニュース2月号

巻頭言

院長の入院の際には皆さんにご理解ご協力をいただき、また、励ましのお言葉やお祈りを心より感謝いたします。院長の腹腔鏡手術は1月4日に予定時間と殆ど変わらない2時間40分で終わり、大腸の入口辺りを25センチほど切除しました。がんは直径3センチほどの楕円でステージ2でしたが、転移は全くなかったので抗ガン治療をしなくて済みます。

 

経過は順調で術後5日で退院許可がでましたが、8日後の12日に退院しました。私から見て、症状への対応の仕方がサイボーグのようで、ある症状が出るとサプリを選び、他の症状ではメガC点滴、ある場合には寝る、と自分で判断しながら驚異的な回復を見せています。相変わらず食欲はあり、あまり食べられない、と言いながら23日にはステーキを食べています。

 

先生大変ですね。無理をしないでください。と声を掛けられながらも、インフルエンザの流行下に多くの診察をこなしています。私の友人が、「良子さんは大変とかキツイとか考えない。しなければならないことをこなし、それに対応できるように自分を管理調整する。」と褒めていましたが、まさしくその通りです。教会でも、ピアノの奏楽をし、ワーシップタイムでは派手にジャズのように鍵盤を叩いています。礼拝後は、黙って休憩室に行き休んで、しばらくして何事もなかったように食事をして団らんを守っています。たしかに、大した人です。

 

患者さんへの指導をそのまま自分にも当てはめているのでしょう。つまり、自分にも当てはめられることを治療に使い、成果を確認してきたのです。このサプリ、こんなに効くのよ!と喜んでいますが、隣で心配する夫にとっては何か変な感じです。でも、誠実な医師で良かったと思います。

 

夫婦の会話としては、この歳になって片方がいなくなったらたまらない、という実感を強く持ちました。どちらかが先立つ、ということは現実です。そのような方々の寂しさと切なさを想いました。改めて保険を確認すると、保険料は男の方が高く、給付金も少ないのです。つまり、がんになる確率は男の方が2倍も高いことが保険の料率でわかりました。これは大変だ!と散歩を増やし、サプリもきちんと摂るように心を改めています。がん療養中の妻が自分よりも私を大事にするのには困りましたが、それも意味があったのかと、健康自己管理を厳しく自分に戒めています。いろいろとありがとうございました。

 

事務長 柏崎久雄

マリヤ・クリニックニュース | バックナンバー

毎月1日にニュースを発行しています。

マリヤ・クリニックならではの視点で、健康・医療の情報発信を行っております。

皆様の心と身体の健康にお役立ていただければ幸いです。

 

バックナンバーはこちらから(2009年~)