◆マリヤ・クリニックニュース3月号「リンパ液の成分と働き」を追加。pdf
HOME | お知らせ | ◆マリヤ・クリニックニュース3月号「リンパ液の成分と働き」を追加。pdf

2016.03.01

マリヤ・クリニックニュース3月号

リンパ液の成分と働き」を追加。pdf

巻頭言

日差しが暖かくなり、寒いながらも春の気配が感じられるようになりました。3月は卒業の季節ですが、私にとっては大学受験が思い出されます。今年の受験生の皆さんは如何でしたか。昔は、一浪は「ひとなみ」と読んだもので、入ってみ
ると四浪もしたオジサンのような学生もおりました。

 

私は、9人兄弟の末っ子で兄姉は大学に行っておらず、45歳離れた職人の父にも兄姉にも相談はできません。中学の時に、大学に行きたい、と言うと、行くのは良いが、卒業まで親が生きていると思うな、と言われました。五〇年前の寿命観というのはそんなものでした。高三の春、父は30万円を渡してくれました。受験料、入学金、その他全てを含めてそれで賄えということです。当時、大学の学費は年一万二千円で、入学金は三万円、受験料は二千円くらいだったでしょうか。私立は十万円以上でしたから、国公立以外は受けず、現役では落ちてしまいました。予備校の学費は7万円くらいだったでしょう。当時、国立一期は三月上旬、二期は中旬が試験日で、その他一期の一次試験と二次試験の間の三日間の中に公立の試験がありました。国立一期の一次は殆ど出来たけど、その後風邪で高熱が出てしまい、二次は落ちてしまいました。

 

毎日一〇時間以上勉強したし、予備校でもトップクラスだったのでショックでした。貧しい中、私の為に蓄えてくれた父や母にも申し訳なく思いました。父は、ただ、自らに恥じない生き方をしろ、とボソッと言っただけでした。横浜市大商学部は学費が年一万五千円で、特別奨学生として月一万八千円もらい、四畳半のアパート生活を始めました。父は毎月三万円を送ってくれました。

 

家に帰ると全く変わっておらず、バスタオルは十年以上前の物が色あせて使われていました。両親は黙々と働き続け、私が大学で勉強しているのが励みなのに、私は全く連絡もせず、年に一、二度帰るだけで、父は毎月銀行で送金手続きをしてくれていました。愚痴も弱音も吐いたことがなく、人生を子ども、特に私の為に費やしてくれた両親でした。

 

春、枯れ果てた大地から新しい芽が息吹出しています。子供達は元気で、青年達は恐れもなく希望に燃え、我が儘です。親や年寄りのことなど考える暇もなく、自分の成長と力を誇っています。それで良いのです。子孫がなくても、自分のいのちが誰かの役に立てば、それで良いのでしょう。梅の花は感動です。なんと見事に寒空に咲くのでしょう。なんと素敵な香りを漂わせるのでしょう。クリスマスローズは控えめに陰に美しい花をつけ、クロッカスの鮮やかな黄色は喜びであり、水仙は麗しい美人のようです。受験勉強の机にあったサクラソウは、「サクラサク」という昔の合格電報を想い起こさせます。

 

事務長 柏崎久雄

マリヤ・クリニックニュース | バックナンバー

毎月1日にニュースを発行しています。

マリヤ・クリニックならではの視点で、健康・医療の情報発信を行っております。

皆様の心と身体の健康にお役立ていただければ幸いです。

 

バックナンバーはこちらから(2009年~)