◆マリヤ・クリニックニュース4月号「マリヤ・クリニックと低血糖症治療の30年の歩み」を追加。pdf
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2017.04.01

マリヤ・クリニックニュース4月号

巻頭言

夢を膨らませて新入学、新入社、そして新しい活動を始められる4月となりました。「私には夢がある。」と奴隷の自由と平等を訴えたキング牧師が暗殺されたのは4月4日でした。黒人奴隷の解放を訴えて南北戦争を勝利したリンカーンが暗殺されたのも4月15日です。

 

縁起でもない、と怪訝されると運命論者となってしまいます。問題を起こしてばかりで、移民排撃をするトランプ大統領の共和党は、そもそも奴隷制度反対を訴えてリンカーンらが1854年に結成した政党です。リンカーンが大統領になって奴隷解放を模索した為に1960年に南北戦争が起こり、2期目に当選し、南北戦争に勝利した1865年に殺されたのです。その後、キング牧師が壮絶な解放運動をして公民権法が成立したのが1965年ですから、実に100年を経ても真の自由と平等は得られてなかったのです。

 

キング牧師は、「今日、明日、仮に困難が待ち受けていようとも私には夢がある。それはアメリカン・ドリームに深く根ざした、ひとつの夢です。私には夢がある。 『万人は生まれながらにして平等である。これが自明の理であることをここに保証する』、この国家の基本理念を真の意味によって実現する日が来るという夢が。」と叫びました。

 

私たち夫婦が、小さな診療所を始めたのは1987年4月7日です。低血糖症の治療をして、精神的な問題を抱えている人々を治したいという小さな夢からのことです。歩みは、次頁以降に概略を、また30周年記念誌に詳細を記しています。苦難ばかりでした。悩み苦しんでも休むわけにはいきません。全ての困難を受入れ、頭を下げ、非難攻撃にひるまず、ただガムシャラに進んできました。

 

人生は楽ではありません。それでも夢を見なければ、虚しい人生を生きることになります。楽をしようとしたら、身体も心も弱くなってしまいます。なぜ、努力をするのか、夢を見ようとするのか。それは、人間というものは、支え合い、助け合わなければ、人間らしさを失い、惨めな動物になってしまうからです。

 

苦難と不運と力の無さに嘆きながら生きてきた私たちが、いつのまにか多くの力と助けを得るものとなりました。聖書の詩篇には、「苦しみにあったことは、私にとって幸いでした。私は、それであなたの掟を学びました。」とあります。思い通りに生きられないからこそ、学び従い耐えなければなりません。そのようにして、人の助けがありがたく思え、苦しんでいる人々への思い遣りを教えられるのです。どうか、新しい歩みを始められる皆さん、夢を描いてください。人を助ける夢を描いてください。神の守りがありますように。

 

事務長 柏崎久雄

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