◆マリヤ・クリニックニュース4月号「食物アレルギーについて」を追加。
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2020.04.01

マリヤ・クリニックニュース4月号

巻頭言

新型コロナウィルスが感染症としてだけでなく、世界経済も混乱させ、政治にも大きな影響をもたらしています。医療機関も、院内感染が起こらないようにと戦々恐々としています。感染は、飛沫感染と接触感染で起こり得ます。飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。接触感染とは感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。実際には、感染者は周囲の人に殆ど感染させていないと報告されています。

 

問題となるのは、高齢者・病者・免疫力の弱い人が感染すると重度の症状になること、治療薬がないこと、症状が無くても感染している人がいて感染をもたらすこと、公衆衛生が整ってなく医療施設が十分でない地域で感染が起こると抑えられなくなることなどです。そういう面で、「自分は罹っても重症になることはない。」と楽観して感染し、他の免疫力の弱い人に感染させてしまうことに注意をしなければならないのです。

 

以前から、感染症の人を他の病気の人と一緒に待合室に入れ、空気清浄機もなく営んでいる医療機関が気がかりでした。今回は、善意で診察したら、コロナウィルス感染者だった、という場合の医療機関の支援が不十分であると思います。医師法第19条では「正当な事由がなければ患者からの診療の求めを拒んではならない」とあるからです。特措法では、新感染症発生時には、一般の医療機関では診療を行わず、患者を集約化して診療を行う、とありますが、実際には新感染症かどうかを診療しなければわからないわけです。

 

当院としてはオンライン診療を積極的に進めていくつもりです。保険診療では対象となる病気は糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病で、症状が安定している方に限られます。また、原則3か月に1 回の対面診療が必要となります。条件が厳しく殆どの診療が無理なので、自由診療となることをご了承ください。ウィルス感染を危惧して来院できない方も、相談してください。対応枠を増やしていくつもりです。大事なことは、なにもせずに悩んではいけないということです。困難に対して、コツコツと対応していけば、少しずつ改善すると思います。

 

事務長 柏崎久雄

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