◆マリヤ・クリニックニュース5月号「カルシウムの働き(『新・栄養医学ガイドブック』より)」を追加。pdf
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2017.05.02

マリヤ・クリニックニュース5月号

巻頭言

ハナミズキ、ツツジ、芝桜、オオデマリ、その他多くの花が咲き、新芽が出て、野山を両手を広げて歩き回りたい季節です。なんでこんなに自然に感動するようになったのでしょう。若い頃は、草木など目もくれませんでした。枯れていたようなハーブが突然勢いよく芽を吹き広がると、涙が出てくるようです。

 

私は牧師ですから、いろいろな人に出会い、相談を受けます。若い人は、自分の主張と判断を点検吟味する経験もゆとりもありません。向う見ずに行動し、他の人や組織を批判し、却って自分が傷つきます。或は、どうやって良いかわからないので、仕事や行動、言葉にムラがあります。丁寧に慎重に生きるということの価値をまだ悟っていません。

 

私たち夫婦は、本当にいろいろなことをしてきました。5人の子育ても自慢できたものではありません。今考えると至らないことばかりで、子どもたちには申し訳ないなと夫婦で話します。熱心で一途ですから、言動には失礼なことが多くあったと思います。医師や牧師、その他、長の付く働きが多かったので、多くの人を傷つけ困らせたと思います。他の人の言動や攻撃に苦労したことも多かったですが、それでも、ここまで生かされている、やってこれた、と感謝します。だから、冬の寒さを乗り越えて芽を出し花を咲かせる姿に、よくやったね、と褒めたいような思いになるのです。

 

生きるということの喜びを、自分の愚かさ、罪深さを感じてこそ、悟っていくものなのでしょうか。妻との何気ない茶話が、人生の充実の味わいでもあります。自己主張は、人を傷つけ、自分にもストレスを起こします。それでも、自己主張がなければ前進と成長はありません。そうやって人間は強くなっていくのでしょう。しかし、その過程にある犠牲の多さに気が付くのは、ようやく歩みを緩めた人生の末期です。そして、人に優しくなり、にこやかになっていきます。

 

次女が勤務を辞め、一年の世界旅行に旅立ちました。3女も、新しい歩みを始め、長女はカナダで医師として働き始めます。子育ての為に力と気力を振り絞って生きてきた身体は、今は自分を守る為に丁寧に管理しなければならなくなりました。クリスマスローズの大株があります。こんなに大きくなるために何年掛かったのだろうと思いながら、二つならんだ大株のように人々を喜ばせたいとねがうものです。

 

30周年記念誌も良い物ができました。待合室に置いておきますので、ご覧ください。記念会も楽しくできました。新著も、本当に良い物ができました。ありがとうございました。今月で妻が63歳、私が64歳、まだまだ未熟ですので、長生きしなければなりません。宜しくお願いします。

 

事務長 柏崎久雄

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