◆マリヤ・クリニックニュース6月号「マグネシウムの働き(『新・栄養医学ガイドブック』より)」を追加。pdf
HOME | お知らせ | ◆マリヤ・クリニックニュース6月号「マグネシウムの働き(『新・栄養医学ガイドブック』より)」を追加。pdf

2017.06.02

マリヤ・クリニックニュース6月号

巻頭言

紫陽花の季節となりました。紫陽花の青色は土壌にあるアルミニウムによるそうで、赤色のアジサイを植えても土が変わらないと、やはり青色になってしまいます。また、青色の花も日が経つに連れて赤色に変わっていきます。紫陽花は日本が原産地ですが、紹介したシーボルトが自分の愛妾の名を勝手につけて学名にOTAKSA(お滝さん)と付けてしまったそうです。

 

世界旅行に出かけた次女は、トルコ、イスラエル、ヨルダンを経てスペインで巡礼の旅をしています。ヨルダンのペトラ遺跡は映画のインディジョーンズで有名です。狭い峡谷を数キロも歩くのですが、次女は子供たちと遊んでいたら、ただでロバに乗せて連れて行ってくれたと喜んでいました。スペインでは、巡礼で教会の礼拝の後、92歳のお婆ちゃんに、お腹が空いてない、と話しかけられ、家に招かれて御馳走されたそうです。殆ど英語もスペイン語も話せないはずですが、持ち前の親しみ易さで、楽しく旅を続けているようです。

 

3女も会社を辞めてフィリピンの島巡りをしており、その後やはり世界を巡るそうです。8月には、私たち夫婦とロンドンで合流し、列車や車でイギリスの湖水地方やイングリッシュガーデンなどを巡る予定です。オックスフォード植物園は1621年創立の学術的な植物園であり、世界中の花の殆どの品種が集められているそうです。紫陽花もどのように記録されているか興味深いものです。

 

先月末に夫婦同時に齢を取りました。考えてみると、私の齢に父は大学に入学する私を抱えていたわけです。9人目の子どもが初めて大学に行ったので、遠い銀行まで自転車で行って、毎月3万円を横浜銀行の前橋支店から律儀に振り込んでくれました。自分の年金をそのまま振り込んだのではないでしょうか。私が馬鹿なことも喧嘩なども決してしなかったのは、親を悲しませてはいけない、という思いがあったからです。未成年で交通違反をして、親に連絡を取る、と言われた時は驚愕して、それはしないでくれと頼み込んだことを忘れられません。父は89歳、母は95歳で亡くなりました。

 

なお、日本を追放されたシーボルトと残ったお滝さんの子どもは、日本初の女医楠本イネ(1827年5月6日生まれ)です。医学の弟子たちを通じて、滝とイネにオランダ語の教本や医学書が送られていました。その後、禁令が解かれ、イネが31歳の時にシーボルトが帰ってきたそうです。大河ドラマ『花神』(1977年)では、浅丘ルリ子がイネの役をしています。長女の息子が大好きだというブルーベリーを沢山植え、限りなく実っているのを眺めながら、カナダに去ってしまった孫を想います。家族が何人増えようと、世界のどこに行こうと、幸せと安全と健康を願う祈りは尽きることはありません。

 

事務長 柏崎久雄

マリヤ・クリニックニュース | バックナンバー

毎月1日にニュースを発行しています。

マリヤ・クリニックならではの視点で、健康・医療の情報発信を行っております。

皆様の心と身体の健康にお役立ていただければ幸いです。

 

バックナンバーはこちらから(2009年~)