◆マリヤ・クリニックニュース6月号「身体に良い食物②」を追加。pdf
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2016.06.01

マリヤ・クリニックニュース6月号

巻頭言

バラの美しい季節です。千葉市花の美術館に行きました。命名権で企業名が付けられていますが、開園以来20年を経て、すっかり花々が定着してきました。昨年、中庭を明るいイングリッシュガーデン風に直しました。最近は、幾何学的に作るフランス風や、人工的に自然を模す日本庭園には無理があり、維持が大変なことからナチュラルガーデンが好まれるようになってきました。

 

私は3年後くらいに発達障害児の診療の為の施設を造ろうと、現在ガーデン造りに奮闘しています。一日5組くらい限定でご家族と共に過ごし、治療方法や療育方法について、週に1日だけ院長と私がご家族と確認し合う施設です。その為にも、週1,2日働いてくださる協力医師を現在募集します。

 

さて、私はキリスト教会の牧師もしていますが、自分の牧会理念と神学的根拠を漸く確信することができました。信者さんゼロから教会を始めて34年ですが、これまでの教会の在り方に、自分としては相容れないものを感じておりました。アメリカの教会は、個人主義的な信仰を強調し、現世の成功を信仰の努力と結びつけます。日本の教会は、清貧と協調を重んじ、教会と牧師への忠実を要求します。25年前に福音派の中から12人選ばれた中に入って教会成長研修所に学んだのですが、自分には「教会成長」という方向性は向いていない、と悟って、信者を誘導するようなことを止めたのでした。

 

神の国、天国は皆が仲良く暮らす所です。木々の実や作物を収穫して食べたり飲んだりするのですが、それは労働というよりは助け合って喜びの日々を過ごす為です。強いられることはなく、怒られることも、戒められることもなく、能力の格差もなく、互いに愛し合い、神に感謝して過ごす永遠の日々です。そして、現世における神の国の現れが、教会において仲良く食事をすることであり、家庭における家族の団らんです。

 

結婚は、仲良く愛し合うためのものであり、協力して稼ぐためではありません。個々人が別々の関心と利益で生きていくとしたら、殺伐とした争いの多いものとなります。たかが食事ですが、それを楽しく交流の場とすることのできない人が多いようです。黙って急いで食べたり、テレビを見ながら、小言や愚痴を言いながら、或は酔っぱらわないと食事がとれない人もいます。そんな人が神の国に行くようなことがあったら、まさしく場違いを感じるでしょう。仲良くするということは、不満や苛立ちを捨て、相手を大事にすることを選ばなければできないことです。神の国には罪人は入れないのですが、罪とは聖書では自己中心のことであるとされています。人を思い遣り優しくすることは、自己中心を捨ててこそ実践できることですね。

 

事務長 柏崎久雄

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