2025.04.01
◆マリヤ・クリニックニュース4月号
「人が死んだ後の手続き」を追加。
義姉が亡くなりました。冒頭から申し訳ありませんが、突然の死に呆然としながら、兄は要介護5で何もできないので、代わって葬儀や片付け、手続きを慌てておこないました。
救急車で入院した病院からは、死んでしまったらすぐに移動しなければなりません。葬儀会社に連絡し、その日のうちに葬儀の日取りや次第も決めます。火葬場は混んでいて、早くても8日後でした。
86歳の兄は、介護施設で思い出しては泣いています。80歳の義姉は、まさか自分が死ぬとは思っていなかったのでしょう。独り住まいで片付いてはいましたが、全く準備も記録も残しておりませんでした。親戚と思われる人の住所はわかるのですが、電話番号がわかりません。個人情報保護の観点から、住所から電話番号を探すことはできなくなっています。リンゴ園をやっていたことを思い出し、電話してみると、実兄であることがわかりました。他の連絡先もどうにか探し出して連絡しました。
死後の手続きは、配偶者か直系親族しかできません。役所に届けようとすると、兄の委任状が必要で、何度も行き来しました。その委任状をもらうのに1時間半、委任状を書いてもらって手続きするのに1時間半、その手続きの数の多いことにも途方にくれました。遺産も、子供がいない場合には、配偶者と直系兄弟に分けられますが、その兄弟の一人が死んでいた場合には、その子供たちの了解も必要です。これらは教会員の行政書士に頼みました。
家財も全て処分しなければなりません。これは教会員が、延べ50人くらい何日も掛けて手伝ってくれました。ごみ処理は、夜に夫婦で出向き、何回かで80袋くらいは処理したでしょうか。家具や電化製品の処分は教会員がしてくれました。
葬式は、高名な協力牧師が司式して下さいました。出棺の際は、2階の教会堂から私の息子たちが運び、火葬場には親族等が収骨しました。会葬の食事の席では、義姉の親族と初めての親密な交流をして、その優しさを語り合い、涙を共にしました。生前にできなかったことを悔やむものです。死は、誰にも必ずあるものです。意義ある人生を送った義姉を懐かしむものです。
事務長 柏崎久雄